歯を失うことのリスクと認知症予防のためにできること

認知症予防のためにも、歯を失わないことが大切です

[画像]認知症予防のためにも、歯を失わないことが大切です

「食べ物を噛む」だけが、歯の機能ではありません。
美しい見た目や正しい発音、豊かな表情、さらには全身のバランスを保つことにも影響しており、最近では認知症の予防にも大きく関わっていることが明らかになっています。
「お口は健康の入り口」とも言われますが、しっかりと噛めることは全身の健康を維持するうえでとても重要です。
むし歯や歯周病で大切な歯を失わないよう、しっかりと予防していきましょう。

こちらでは、東京都渋谷区恵比寿の歯医者「かめだ歯科クリニック」が歯を失うことのリスクと認知症予防のためにできることについてご説明します。

なぜ、歯を失ってしまうのでしょうか?

[画像]なぜ、歯を失ってしまうのでしょうか?

誰もが歯を失いたくないと思っており、そのために毎日ブラッシングをしています。
しかし、それでも多くの方が加齢とともに歯を失ってしまうのが現状です。
なぜ、私たちは歯を失ってしまうのでしょうか?
事故などで折れたり抜けたりするケースを除けば、歯を失う大きな原因となっているのは虫歯と歯周病です。

虫歯と歯の喪失

[画像]虫歯と歯の喪失

虫歯は、虫歯菌が食べ物のカスに含まれる糖をエサにして「酸」を作り出し、その酸によって歯が溶かされてしまう病気です。
初期段階では痛みを感じることがないので、自分で気づくことができないケースがほとんど。
また、ごく初期の虫歯の場合は治療せずに済む場合もありますが、風邪のように放っておいても治ることはありません。

虫歯を放置してしまうと、治療で削る部分がどんどん大きくなってしまいます。
しかも一度削った部分は二度と元には戻らないので、再発と再治療を繰り返してしまうと、何回目かのタイミングで歯を失ってしまうのです。

歯周病と歯の喪失

[画像]歯周病と歯の喪失

歯ぐきなどの歯周組織に炎症を起こし、歯を支えている顎の骨を徐々に溶かしてしまう歯周病は、危機感を覚える「痛み」が虫歯以上に少ないことから、より厄介な病気と言えるかもしれません。
歯ぐきの赤みやブラッシング時の出血、口臭の発生などから始まり、最終的には支えを失った歯が抜け落ちてしまいます。

歯周病は日本人の5人に4人が感染していると言われるほど身近な病気で、免疫力が低下する30代以上を中心に、非常に多くの方が悩まされています。
また、虫歯と同じく非常に再発しやすいことから、再発と再治療を繰り返してしまうケースが多いようです。

いつまでも健康な歯でいるためには、虫歯と歯周病の予防が欠かせません。

いろいろな歯の役割

[画像]いろいろな歯の役割

歯は日々の健康を左右していると言ってもいい過ぎではないくらい、全身の健康と密接に関わっています。
一般的に「歯」といえば目に見えている「歯冠(しかん)」の部分を思い浮かべますが、顎の骨の中に隠れている「歯根(しこん)」も立派な歯です。
虫歯や歯周病などで歯を失うと、見た目だけでなく、機能面でさまざまな影響が出てきます。
とくに目に見えない歯根まで失ってしまうと、お口の中の環境にも大きな問題が生じてしまうので気をつけましょう。

歯根を失うデメリット

[画像]歯根を失うデメリット

歯根が失われると、まずその周りの顎の骨が痩せていきます。
顎の骨が痩せると周囲の歯が空いたスペースに移動し、噛み合わせの乱れを招きます。
噛み合わせが乱れると、徐々に噛む力も弱くなることに……。
噛む力が弱くなることで食べたいものを食べられなくなることで、食事が億劫になってしまう方も珍しくありません。

そうならないためにも、歯を失ってしまったらまずは失った歯の機能を補う治療を受けましょう。
インプラント治療なら、自分の歯のような噛む力を取り戻すことができます。

歯の大切さを今一度考えてみましょう

歯が少なくなると、胃腸に負担がかかります
食べ物を消化・吸収するには胃腸の働きが欠かせませんが、ここで見落としてはいけないのが歯の役割です。
歯で食べ物を細かく砕いてから飲み込むことで、正しく効率的に栄養を摂取できます。
歯が少なくなってくると噛む力が弱くなって食べ物を丸飲みしがちになり、胃腸への負担が大きくなってきます。
食べ物を丸飲みすることが当たり前になると、胃腸は弱る一方。
歯の本数が少ない人に胃腸が弱い人が多いのは、このためなのです。
歯が少なくなると、見た目の印象が悪くなります
笑ったときに歯並びがキレイだと、周囲の人からの印象がよくなります。
逆に歯並びが悪かったり、歯が欠けていたり、歯の色がくすんでいたりすると、それだけでイメージダウンにつながってしまいます。
また、お口周りの筋肉が衰えるとしわが増え、若々しさが失われてしまうことも。
片方の歯を失ってそのままにしておくと、お顔の歪みにつながってしまいます。
歯が少なくなると、力を入れることができなくなります
スポーツ選手は、虫歯になると調子が悪くなると言われています。
力を発揮したいここぞという場面で、歯を食いしばれなくなってしまうからです。
これはスポーツに限りません。
私たちは日常生活の中で重たいものを持ち上げたり、高いところに飛び上がったりするときには必ず奥歯を噛みしめています。
歯を失うことで「食いしばれない状態」になってしまうと、運動機能が低下し、ちょっとした段差でつまずいたり、人混みのなかでぶつかったりするようになります。
実際、インプラント治療によって噛む機能を回復した(食いしばれるようになった)ことで、運動機能が回復したというデータもあるのです。

歯が少ないと認知症になりやすい?

[画像]歯が少ないと認知症になりやすい?

認知症と歯が関係していると聞いて驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、「認知症の高齢者は健康な高齢者よりも歯の本数が平均で5本少ない」というデータが最近の調査で明らかになっています。
歯が少なくなると噛む回数が減り、脳への刺激が少なくなります。
それが脳細胞の減少につながり、認知症が進行すると考えられているのです。

認知症を予防するには、噛む力と噛める喜びを取り戻すことが大切です。
不幸にも歯を失ってしまったという方は、「加齢とともに歯を失うのは仕方がないこと」とあきらめてしまうのではなく、インプラントという選択肢をお考えください。
ご高齢の方でもインプラント治療を受けていただくことができます。

口腔ケア

[画像]口腔ケア

歯を失う原因となる虫歯や歯周病を予防するには、お口の中の歯石や歯の汚れをキレイに取り除く口腔ケアを定期的に行うことが大切です。

口腔ケアをきちんと行っていれば、病気の予防だけでなく、加齢によるお口の機能の衰えを改善する効果も期待できます。
お口を健康に維持することは、日常生活の充実にもつながるもの。

「歯を失ってはじめて、大切さに気づいた……」ということにならないよう、歯が健康なうちから歯科医院での専門的なケアを受けることをおすすめします。

歯の機能を回復させるインプラント治療についてはこちらから

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